③「気」について
東洋医学において欠かせないのが・・・
「気」の存在です。
目には見えないが、殆どの人は「何かしら」感じたことがありますよね。
色々な考えかたがあるのですが、
この「気」が、身体の中を滞りなく流れている状態を
「健康」
ということができるのです。
身体のなかには、「気」が流れる「経絡」という道路や線路が張り巡らされています。
経絡には最適ルートがあって、そこを滞りなく流れているときは、健康な状態です。
でも・・・
「陰」「陽」のバランスが悪かったり、
「五行」のうちのメンバーが元気なくなると、
「気」の流れる最適ルートの「経絡」は道が塞がれてしまいます。
すると、「気」は他のルートを選んで流れ始めます。
例えば、梅田から環状線に乗って天王寺に行こうと思っていたのに、
京橋で事故があったために、環状線が止まってしまいました。
JR梅田駅は大混雑です。
仕方が無いから、地下鉄に乗り換えます。
御堂筋線・谷町線の両方で問題なく向かうことができますが、
当然普段より地下鉄は込んでしまいますよね。
ラッシュ時なら大混雑になっているかも知れません。
「電車に乗っている人」を「気」に置き換えて考えると、
「気」の流れかたがイメージできるのではないでしょうか?
「気」流れが滞ると、身体のなかでも大渋滞が起こってしまうのです。
★これを治療の観点から見ると・・・
梅田駅で大混雑しているけど、まずJRがしなければいけないのは、
地下鉄への誘導でもなく
京橋駅での「事故の処理」ですよね。←ここが「根本」=治療ポイントになります。
★五行のメンバーにあてはめると、JRを「木」とすると地下鉄を「火」
「木(JR)」の不調によって「火(地下鉄)」に負担がかかってしまいます。
そのうち「火(地下鉄)」も不調になっていくのです。
そんな時、根本から治療するなら「木(JR)」の京橋駅からですよね。
さらに京橋駅はどうして事故を起こしてしまったのか?
人身事故? 線路の劣化? それとも機械の故障?
原因を追求して、やっと地下鉄の混雑を解消し、
梅田駅周辺の混雑を解消する事ができるのです。
東洋医学を簡単にお伝えすると、こんな感じで治療を進めていきます。。。
「駅」にあたるところが「ツボ」と呼ばれるところにあたります。
「どこで」「何が」「どんな原因で」問題をおこしているのかを考え、治療にあたります。
・・・難しかったですか?
鍼治療をしたことがある方で、
「なんで腰が痛いって言っているのに、足首に鍼をするの?」
と思われた方、いらっしゃいませんか?
痛い場所から離れていても、足首には
腰が痛くなった原因を取り除く「ツボ」があるのです。
原因を突き止めることによって、「身体に何が必要なのか?」が判明します。
そして、
「気」の流れを邪魔するものを取り除き、
弱ってしまった「五行のメンバー」を回復させるための、
鍼やお灸などにおける、治療方法が決まるのです。
東洋医学は奥が深く、神秘的で、そして・・・
とっても身体に~やさしい~ものです。
・・・まぁ、難しいことは置いておいて、
「気」を滞りなく「めぐらせて」
自然と調和のとれた身体の状態を保つこと。
これが東洋医学の根本的な考えかたです。
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