⑤「陽気」と「陰気」の『陰気』
陽気に対する、『陰気」とは・・・
また、前回の陰陽五行論を持ち出すのですが・・・
陰陽とは「相対するもの」
・・・なので、前回の話の続きで語るなら、
「陽気」を身体の表面を流れているもの っっとすると
これに対する 「陰気」とは、身体の中を流れているもの っっということになります。
しかし、違う基準で『陰陽』をとらえると・・・
「陽気」を身体の機能を動かすもの っっっとすると
「陰気」は身体を形つくるもの っっっということになります。
東洋医学は『気の流れ』を基準に『生命』を考えます。
でも、この『気』は様々な役割りを担っているのです。
『気』の働きの『何』に基準を置くかによって、
『陰陽』は絶えず変化します。(・・・気の働きについては、また今度)
「陰」「陽」は単独で存在しない、「対」になっているもの。。。
静・下・中・沈・寒・暗・・・の雰囲気を「陰」
動・上・表・浮・熱・明・・・の雰囲気を「陽」
とイメージしていてください。
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『陰』『陽』を考える時、
一番の基準にしたいのは、もちろん『自然界』からみた様子です。
自然界においては、日の出とともに陽気が高まってきます。
健康な生命ならば、同じ様に「体内の陽気」が高まってきます。
必要なだけの「陽気」が身体に無ければ、昼間は足らない分だけ「活動がおちたり」「しんどい」のです
・・・逆もあります。日が落ちると自然界には、陰気が高まってきます。
自分の身体に「陰気」が必要なだけ無ければ、夜間に「眠れなかったり」「しんどくなったり」するのです。
季節の移り変わり、環境の変化に基準をあわせた「陰陽」と
身体の機能・形をつくるものとして基準をあわせた「陰陽」
『気』をもとに考えた「陰陽」
『気・血・水(津液)』と呼ばれるものに基準をあわせた「陰陽」
『外邪(また今度説明します。外から入ってくる病のもとになるもの)』の進入の深さに基準をあわせた「陰陽」
だんだん難しくなってきましたか
東洋医学では
「いつ、どんな時にしんどいのか?症状が悪くなるのか?」
「好きな季節はいつか?」
…他たくさんの身体の情報を伺いながら、その人の体質を考え、治療を行います。
そうすると、治療を受けているうちに、患者さん側も、
「どんな時にしんどいのか?自分はどんな時に注意しなくてはいけないのか?」
・・・とだんだんと自分の身体を理解出来るようになり、敏感になるのです。
自分の身体に敏感になると、上手に病から身体を守ることができるようになりますよね。
そして、できれば・・・
自然にあうように『生活習慣』を見直して、
暴飲暴食を控えた「自然のもの・旬のものの食事」
睡眠
適度な運動
身体に~やさしく~してあげて下さいね。
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